はじめてのウィーン観光 世界遺産を1日で満喫!シェーンブルン宮殿から大聖堂まで巡る王道モデルプラン

オーストリアの首都ウィーンは、どこを歩いても歴史の重みを感じる美しい街です。 今回は、初めてのウィーンでも迷わず楽しめる、公共交通機関を駆使した「ウィーン1日観光モデルコース」をご紹介します。 マリー・アントワネットが過ごした宮殿や、街のシンボルである大聖堂を効率よく巡るためのアクセス方法や見どころをたっぷりお届けしますね。

マリー・アントワネットゆかりの地へ!世界遺産「シェーンブルン宮殿」の豪華絢爛な世界

ウィーン観光のスタートは、少し郊外にある世界遺産「シェーンブルン宮殿」から。朝の清々しい空気の中で見る宮殿は、言葉を失うほどの美しさです。

この宮殿は、ハプスブルク家の夏の離宮として使われていました。私が大好きなマリー・アントワネットが、フランスへ嫁ぐ前の少女時代を過ごした場所でもあります。

世界遺産シェーンブルン宮殿の外観

シェーンブルン宮殿の見どころ

宮殿内には1,441もの部屋がありますが、特におすすめなのが「大広間(グローセ・ギャラリー)」です。幅10メートル、長さ40メートルを超えるこの広間は、国家の重要な行事や華やかな舞踏会が開かれた場所。クリスタルの鏡や金箔の装飾、そして天井に描かれたフレスコ画は、まさにハプスブルク家の栄華そのものです。6歳のモーツァルトが、女帝マリア・テレジアの前で演奏を披露したのもこの宮殿なんですよ。

ウィーン中心部からシェーンブルン宮殿への行き方

シェーンブルン宮殿へはウィーン中心部からの移動は、地下鉄がとても便利です。
地下鉄U4線(緑のライン)の「Hütteldorf(ヒュッテルドルフ)方面」行きに乗車します。
約15分〜20分ほどで「Schönbrunn(シェーンブルン)駅」に到着します。

駅から宮殿の入り口までは、人の流れについて歩いて5分〜10分程度です。

ハプスブルク家の栄華に触れる!「ホーフブルク(王宮)」の見どころとアクセス

シェーンブルン宮殿を堪能した後は、地下鉄U4線で再び中心部へ戻り、ハプスブルク家の冬の居城であった「ホーフブルク(王宮)」を目指します。

ハプスブルク家の冬の宮殿だったホーフブルク宮殿外観

 ホーフブルク(王宮)とは?

ホーフブルク宮殿は、600年以上にわたりハプスブルク家の歴代皇帝が居住した広大な宮殿群です。現在はオーストリアの連邦大統領官邸としても使われています。

内部で見逃せないのは、絶世の美女と謳われたエリザベート王妃の生活を知ることができる「シシィ博物館」や、当時の豪華な食器が並ぶ「宮廷銀器コレクション」です。当時の皇帝たちがどのような暮らしをしていたのか、その一端を垣間見ることができます。王宮周辺は馬車(フィアカー)が走り、蹄の音が響く様子は、まるで中世にタイムスリップしたような気分にさせてくれます。

ホーフブルク宮殿へのアクセス方法

地下鉄U4線で「Karlsplatz(カールスプラッツ)駅」、またはU3線で「Herrengasse(ヘレンガッセ)駅」を利用するのが便利です。どちらの駅からも、美しい街並みを眺めながら徒歩数分で王宮のエリアに到着します。

ウィーンのシンボル「シュテファン大聖堂」の荘厳な美しさと夜のライトアップ

最後に向かうのは、ウィーンの心臓部とも言える「シュテファン大聖堂」です。

ウィーン旧市街にそびえるシュテファン大聖堂の外観

旧市街を歩いていると、突然視界に飛び込んでくる巨大なゴシック様式の建物は圧倒的な存在感!このシュテファン大聖堂は、天才音楽家・モーツァルトの婚礼や、ハプスブルク家歴代当主の葬儀も執り行われた非常に由緒ある大聖堂であり、もちろん世界遺産にも登録されています。

シュテファン大聖堂は、誰でも無料で中に入ることができます(一部のエリアや宝物館、塔などは有料)。外観のタイル屋根の幾何学模様も素敵ですが、内部に一歩足を踏み入れると、その荘厳な雰囲気に思わず背筋が伸びるような感覚になります。

荘厳な雰囲気に包まれたシュテファン大聖堂の内部

高い天井と美しい彫刻、そしてステンドグラスから差し込む光が作り出す空間は、ひとり旅で静かに自分と向き合うのにもぴったりの場所です。

シュテファン大聖堂の夜のライトアップは必見です!暗闇の中に浮かび上がる大聖堂は、昼間の力強さとはまた一味違う、幻想的で神秘的な美しさを放ちます。夜のウィーンは治安も比較的良いので、夕食後の散歩がてらに眺めるのが私の定番の楽しみ方です。

夜にライトアップされたシュテファン大聖堂

周辺にはカフェやショップも多いので、観光の締めくくりにウィーンの街の熱気を感じながら過ごす時間は、最高に贅沢なひとときになりますよ。

ウィーンの主要な世界遺産を1日で巡る旅、いかがでしたか?

公共交通機関の地下鉄を使いこなせば、ひとり旅でも迷うことなく、効率的に歴史の名所を網羅することができます。 シェーンブルン宮殿でマリー・アントワネットの足跡を辿り、王宮でハプスブルク家の歴史を学び、シュテファン大聖堂で街のシンボルに心を洗われる。

ぜひ、歩きやすい靴を履いて、この美しい音楽と歴史の街を存分に楽しんできてくださいね!