こんにちは。みつです。
2026年8月、東京国立博物館で開催中の特別展「空海と真言の名宝」へ行ってきました。
私は2025年に中国・西安の青龍寺を訪れています。ここは空海が師・恵果から密教を学んだ場所。
ただ、そのときの私は「空海と密教と真言宗って、どうつながってるんだっけ?」と頭がちんぷんかんぷん(笑)。
あれから約1年半。今度は東京で空海と真言密教の世界を見てきました。

- 「空海と真言の名宝」は東京国立博物館・平成館で開催
- 17時過ぎに到着したら入場制限!金曜夜でもかなり混雑
- 音声ガイドも大行列!イヤホンを忘れてアプリ版も断念
- そもそも空海・密教・真言宗ってどうつながっているの?
- 展示第1章「空海と真言密教」|密教を絵で伝えるってこういうこと?
- 人気作品は人の頭で見えない!館内はかなりの混雑
- 展示第2章「後七日御修法の世界」|37番は15分並んで正面から鑑賞
- 後七日御修法って何?最後の映像が分かりやすかった
- 展示第4章「真言宗各派の彫刻と秘仏」が一番面白かった
- 最後は写真撮影OK!国宝「五智如来坐像」は圧巻
- 西安・青龍寺へ行った私には「恵果が少ない」のがちょっと意外
- 空海は31歳で唐へ。今みたいに簡単に中国へ行けない時代なのに
- 所要時間は約1時間30分|ミュージアムショップも大混雑
- 「空海と真言の名宝」は西安・青龍寺へ行く前にも見てほしい
「空海と真言の名宝」は東京国立博物館・平成館で開催
弘法大師生誕1250年記念 特別展「空海と真言の名宝」は、東京・上野の東京国立博物館 平成館で開催されています。
開催期間は2026年7月14日~9月6日。
通常は17時までですが、金曜・土曜は20時まで開館しています。
私は金曜日、仕事をフレックスで早めに切り上げて向かいました。
一般料金は2,300円。事前予約無しでも入場券購入できました。
17時過ぎに到着したら入場制限!金曜夜でもかなり混雑
東京国立博物館に到着したのは17時15分ごろです。
チケットの券売機は現金のみ、窓口はSuicaなどの交通系ICやクレジットカードが使えます。
窓口は5人くらい並んでいましたが、チケット自体はすぐに購入できました。
が、窓口で、「現在、入場制限をしているので20分ほどお待ちいただきます」との案内。

平成館まで行ってみると、本当に行列ができていました。17時15分すぎから並び、実際に展示室へ入れたのは17時40分ごろ。「金曜日は20時までだから、夕方なら少し空いているかな?」と思っていたのですが、甘かったです。館内も激混みでした。
音声ガイドも大行列!イヤホンを忘れてアプリ版も断念
音声ガイドは700円。
ナビゲーターはMISIAさんと、声優の大塚明夫さんです。
これは聞きたかった!
ところが音声ガイドの貸し出しにも50人くらい並んでいました。
自分のスマホで聞ける800円のアプリ版もあったのですが、私はイヤホンを忘れてしまいました。
音声ガイドに並ぶのも大変、スマホでも聞けない。ということで今回は諦めました。
スマホ版を利用する予定の人は、イヤホンをお忘れなく。
そもそも空海・密教・真言宗ってどうつながっているの?
西安の青龍寺へ行ったとき、ここが私にはよく分かっていませんでした。
ものすごく簡単に整理すると、
空海は804年、遣唐使の一員として唐へ渡ります。
そして唐の都・長安、現在の西安にあった青龍寺で、密教の高僧・恵果に師事しました。
恵果から密教を学んだ空海は日本へ帰国。
その教えを日本で広めていったのが真言密教、真言宗へとつながっていきます。
私が西安で訪れた青龍寺は、まさにその大事な場所だったわけです。
西安の青龍寺についてはこちら
▶西安・青龍寺へ|空海が密教を学んだ長安の寺を実際に訪ねてみた
西安の青龍寺では空海像も見たし、恵果についてもたくさん説明を聞いたんです。
なのにその時は「空海?密教?真言宗??」状態。
今回の展覧会を先に見てから西安へ行っていたら、青龍寺の見え方もかなり違ったと思います。
展示第1章「空海と真言密教」|密教を絵で伝えるってこういうこと?
第1章で私が興味深かったのが「密教図像」です。
密教の仏様や世界を絵で表したものがたくさん展示されています。
密教って言葉で説明されると難しい。でも絵で見ると、「こういう姿の仏様なんだ」と少し分かりやすくなります。
そして私は教えの内容より、途中から絵そのものに見入ってしまいました。とにかく細かい!
今なら鉛筆で下書きして、間違えたら消しゴムで消して……と考えてしまいますが、昔の絵です。
どうやってこんなにブレずに細かく描いたんだろう?
線の一本一本を見ていると、昔の人の手仕事のすごさに驚きます。
ちなみに、このあたりで「ゾウみたいな鼻の神様?」が描かれているものがありました。インドの神様のガネーシャみたい。
密教にはインドの宗教に由来する神々も取り入れられています。
後期には「聖天図」も展示されていますが、私が見たものがそれだったのかは作品番号を確認しておらず分かりません。
こういう「これ何?」が次々出てくるのも密教の面白さでした。
人気作品は人の頭で見えない!館内はかなりの混雑
ゆっくり一つずつ鑑賞……という感じではありませんでした。巻物の前にはすごい人だかり。せっかくの作品なのに、見えるのは人の頭ばかり。なかなか前までたどり着けません。
展示によっては「今日はこれ、ちゃんと見るの無理だな」と諦めて進んだものもあります。
これから行く人は、時間に余裕を持った方がよさそうです。
展示第2章「後七日御修法の世界」|37番は15分並んで正面から鑑賞
展示の第2章は「後七日御修法(ごしちにちみしほ)の世界」。
中でも人が集まっていたのが、作品番号37番の重要文化財「聖観音菩薩・梵天・帝釈天立像(二間観音)」です。公式YouTubeでも紹介されている作品です。
正面から見るための列ができていました。係の方に聞いてみたところ、「昼間はもっと混んでいました」とのこと。私は15分ほど並びました。
正面に並ばなくても、横や後ろからなら流れながら見ることができます。でも、せっかく来たので私は正面から。
写真撮影はできません。
思っていたより小さな像なのですが、近くで見ると本当に細かい。
ここでも思ったのは、「昔の人、手仕事がすごいな……」でした。
私は巻物や屏風絵より、やっぱり立体の仏像の方が圧倒されるみたいです。
後七日御修法って何?最後の映像が分かりやすかった
展示を見終わったあと、待合スペースで「後七日御修法」の映像が流れていました。これが興味深かったです。
後七日御修法は、空海の奏上によって宮中で始まった真言宗の重要な法会で、現在は東寺で毎年1月に7日間行われています。
展示を歩いているだけでは私には難しいところもあったのですが、映像で実際の儀式を見ると少しイメージしやすくなりました。
中でも耳に残ったのが「真言」という言葉。「秘密の言葉」という説明が出てきて、「あ、真言宗の“真言”ってここにつながるのか」と。
密教は難しいけれど、こうやって一つずつ分かっていくと面白いです。
展示第4章「真言宗各派の彫刻と秘仏」が一番面白かった
私が特に興味を持ったのは、第4章「真言宗各派の彫刻と秘仏」です。
秘仏。よくお寺で、「33年に一度の御開帳」なんて聞きますよね。
今回も33年に一度開帳される仏像が展示されていました。
33年に一度って!
昔の人が時間をかけて、こんなに細かく立派な仏像をつくったのに、厨子の中に入れて普段は見せない。中にはほとんど、あるいはまったく開帳されない仏像まであります。
私だったら、「見て見て!すごいでしょ?」って見せたくなりそうなのに(笑)。なんで見せないんだろう?
秘仏は、仏像を厨子などに納めて公開を限定する信仰の形です。
ちなみに「33年」という数字は観音菩薩が33の姿に変化して人々を救うという「観音経」の説に由来する例があります。
たまにしか会えないからこそ、御開帳そのものが特別な信仰の機会になる。
頭では分かるし、ありがたいのも分かる。でもやっぱり私は、「こんなにすごいんだから、もっと開けてあげて!」と思ってしまいました。
最後は写真撮影OK!国宝「五智如来坐像」は圧巻
展示室内は基本的に写真撮影禁止です。
第4章の一部は撮影可能になっていました。撮影できたのは、国宝「五智如来坐像」(作品番号67)と重要文化財「愛染明王坐像」(作品番号74)です。
特に五智如来坐像は5体が並ぶ姿が圧巻。

ここまで巻物や絵画もたくさん見てきましたが、最後に仏像が並んでいるのを見ると、やっぱり私は仏像の方に惹かれます。
※撮影可能エリアは限られています。会場の案内に従ってください。
西安・青龍寺へ行った私には「恵果が少ない」のがちょっと意外
今回、私が密かに期待していたのが恵果です。
西安の青龍寺へ行ったときは、空海とその師・恵果についてたくさん話を聞きました。
今回も、「青龍寺とか恵果の話がいっぱい出てくるのかな?」と思っていました。が、実際に見てみると、私が期待していたほど青龍寺や恵果に焦点を当てた展覧会ではありませんでした。
この展覧会は、空海が唐で学んだところだけを見るというより、空海と真言密教、密教美術、後七日御修法、そして現在まで続く真言宗各派の名宝や秘仏へと広がっていく内容です。
東京国立博物館の公式案内によると、展示されている名宝は88件。
青龍寺で「空海が密教を学んだ場所」を見て、東京では「その密教が日本でどう受け継がれていったのか」を見る。
両方見たことで、やっと少しつながった気がします。
空海は31歳で唐へ。今みたいに簡単に中国へ行けない時代なのに
展示を見ながら改めて思ったのが、空海という人のすごさです。空海が遣唐使として唐へ渡ったのは804年、31歳のとき。
今なら飛行機で簡単に中国へ行けます。私は西安まで中国東方航空で行きました。
中国東方航空での成田ー西安詳細はこちら
▶西安空港第5ターミナル攻略ガイドと中国東方航空の機内
でも1200年以上前です。海を渡るだけでも命がけ。そこから長安まで行って、中国語も必要だったはず。そして青龍寺で恵果から密教を学び、日本へ持ち帰った。
展覧会でも空海の多才さが紹介されていましたが、改めて「この人、すごい人だったんだな」と思いました。
所要時間は約1時間30分|ミュージアムショップも大混雑
私は展示を約1時間30分見ました。ただし、館内がかなり混んでいて、じっくり見られなかった作品もあります。音声ガイドを利用して、一つずつしっかり見るならもっと時間が必要だと思います。
そして最後のミュージアムショップも大混雑。レジにかなり人が並んでいました。私はそれを見て……スルーしました(笑)。
帰るころには入館終了時間ギリギリに来た人たちがまだ入口に並んでいました。ただ、17時台に私が並んだときより列はかなり短め。見た感じでは10分も待たずに入れそうでした。
閉館前の方が入場列自体は短くなるのかもしれませんが、展示を見る時間が少なくなるので悩ましいところです。
「空海と真言の名宝」は西安・青龍寺へ行く前にも見てほしい
西安の青龍寺へ行ったときの私は、「空海、恵果、密教、真言宗……何がどうつながっているんだ?」という状態でした。
今回の展覧会を見ても、密教のすべてを理解できたわけではありません。
曼荼羅も密教図像も、やっぱり難しいです。
でも、空海が唐の長安へ渡る → 青龍寺で恵果から密教を学ぶ → 日本へ帰国する
→ その教えが真言密教として受け継がれていく
この流れが前よりずっと分かるようになりました。
「空海と真言の名宝」は、仏教や密教に詳しくなくても、仏像や昔の人の細かな手仕事を見るだけでも面白い展覧会でした。
そして、これから西安の青龍寺へ行く人。
空海と密教のことを少し知ってから行くと、私のように現地で「???」にならず(笑)、青龍寺をもっと楽しめると思います。
私も青龍寺へ行く前に知っておきたかったです。
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