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西安・青龍寺へ|空海が密教を学んだ長安の寺を実際に訪れてみて

こんにちは。アラフィフみつです。
2025年3月、西安旅行で空海ゆかりの「青龍寺」を訪れました。
ここは約1200年前、遣唐使として唐へ渡った空海が、師となる恵果と出会い密教を学んだ場所です。

空海、密教、真言宗。このあたりの関係をちゃんと分かってから行けばよかった!というのが、実際に青龍寺へ行った私の感想です。

西安の青龍寺は空海が密教を学んだ場所

西安は、唐の時代には「長安」と呼ばれていました。空海は804年、遣唐使の一員として唐へ渡ります。その空海が長安で密教を学んだ重要な場所が青龍寺です。

空海ゆかりの青龍寺

日本では「弘法大師」として有名な空海。
四国八十八ヶ所や高野山など、日本ではあちこちで名前を聞きますが、その空海が海を渡り、現在の西安までやってきていたんです。
私、西安旅行に来るまで空海と青龍寺の関係を知りませんでした。

空海の師匠「恵果」って誰?

青龍寺で何度も名前を聞いたのが「恵果(けいか)」です。恵果は唐の時代の密教の高僧で、青龍寺で空海の師となった人物。
空海は恵果から密教を学び、その教えを日本へ持ち帰ることになります。

青龍寺には「恵果・空海記念堂」があり、恵果と空海の像を見ることができます。恵果・空海記念堂は1984年に完成しました。

青龍寺の空海

ここでガイドさんから、空海と師匠・恵果についてかなり詳しく説明してもらいました。私…歴史の授業で名前は聞いたことがあるものの空海と密教と真言宗のつながりをすっかり忘れていて、頭の中はちんぷんかんぷん(笑)。
「空海は知ってる」「弘法大師も知ってる」「真言宗も聞いたことある」「密教も聞いたことある」でも、それがどうつながっているのか説明しろと言われると分からない。

せっかく空海が実際に学んだ場所まで来ているのに、もったいないことをしました。

これから青龍寺へ行くなら、空海・密教・真言宗の関係だけでも少し知ってから行くことをおすすめします。
そしてガイドツアーお勧めです。実物を見ながら説明を聞くと頭に入ります。

空海・密教・真言宗の関係をものすごく簡単に

私のように「全部聞いたことはあるけど、つながらない」という人向けに、ものすごく簡単に整理すると、
空海=日本人 → 遣唐使として唐の長安・青龍寺で恵果から密教を学ぶ
密教=空海が学んだ仏教の教え・実践 → 空海が日本へ伝え、真言密教を体系化
真言宗へ
という流れです。
これだけ頭に入れて青龍寺へ行くだけでも、見え方はかなり違うと思います。

密教とは何なのか、真言宗とは何が違うのかについては、別の記事で初心者目線で詳しく紹介します。

青龍寺で見た空海と恵果の像

青龍寺では、空海だけでなく師匠の恵果と一緒に祀られた姿を見ることができます。

青龍寺の空海

西安まで来て、日本人の空海の像を見るというのも不思議な感じです。
「空海と恵果」という二人の関係こそ、青龍寺を見るうえで大事なところだったんですよね。
ガイドさんの説明を聞いたときには頭の中が追いついていませんでしたが(笑)、帰国してから調べ直して、ようやく話がつながってきました。

青龍寺には日本との交流の跡がたくさんある

現在の青龍寺には、日本との交流を感じられるものが残っています。
代表的なのが空海記念碑です。
1982年に建立されたもので、碑の周囲には空海の故郷・四国四県を象徴する石灯が配置されています。翌々年の1984年には恵果・空海記念堂が完成し、1985年には四国四県から1000本以上の桜が贈られました。

空海記念碑

中曽根康弘元首相1980年に西安を訪問し、青龍寺遺跡の発掘現場を視察しています。
日本から遠く離れた中国の西安のお寺なのに、日本とのつながりを感じるものがいくつもありました。

青龍寺は「四国八十八ヶ所の0番札所」とも呼ばれている

青龍寺でもう一つ面白かったのが「0番札所」。

四国八十八ヶ所のお遍路は徳島県の霊山寺が第1番札所ですが、西安の青龍寺は「0番札所」と呼ばれています。
空海が日本で真言密教を広める前、その教えを学んだ場所。
そう考えると「0番」というのも面白いですよね。

旅行会社の案内でも青龍寺は「八十八ヶ所の0番札所」と紹介されています。
お遍路へ行く前に西安まで0番札所へ…となるとなかなか壮大ですが、空海の足跡をたどる旅としては面白い場所です。

青龍寺の近くで精進料理ランチ|天龍寶嚴素食館

青龍寺を見学したあとは、近くにある「天龍寶嚴素食館」でランチを食べました。
「素食」は中国語で菜食料理のことを指すようです。

西安・青龍寺近くの精進料理店「天龍寶嚴素食館」

 

 

 

 

テーブルには野菜や豆腐、きのこなどを使った料理が次々と並びました。
中でも面白かったのが、見た目はどう見ても酢豚のような料理。

厚揚げのような食材を使った酢豚風の精進料理

食べてみると…肉じゃない!厚揚げのような食材を使っていて、お肉を使わずにつくられていました。
ほかにも、きのこを使った料理や豆腐料理などが並びます。

豆腐と野菜を使った西安の精進料理

精進料理というと「野菜中心で軽そう」というイメージがありましたが、実際にはかなり食べ応えがありました。
お肉を食べていないのに、なぜかお肉までしっかり食べたような気分(笑)。
食べ終わるころには、普通にお腹いっぱいになっていました。

青龍寺で空海と密教の話をたっぷり聞いたあと、その近くで精進料理を食べるというのも、西安で印象に残った体験のひとつです。

青龍寺へ行くなら空海のことを少し知ってから!

青龍寺は、建物を見るだけなら「西安にあるお寺」のひとつかもしれません。
でも、
なぜ日本人の空海が西安にいたのか。
なぜ青龍寺だったのか。
恵果とは誰なのか。
ここで学んだ密教がどう日本の真言宗につながったのか。

これを少し知るだけで、かなり面白くなる場所だと思います。
私は逆でした。青龍寺へ行って、空海と恵果についてたくさん説明を聞いたのに、そのときは空海・密教・真言宗の関係が頭の中でつながっていませんでした。

そして西安から帰って1年以上経った2026年。
今度は東京国立博物館で開催される「空海と真言の名宝」展へ行くことにしました。
西安の青龍寺を訪れたあとで見る空海と密教。今度こそ、ちゃんとつなげて見てきます。▶

西安全体の観光についてはこちら。
西安観光おすすめスポット|実際に行った青龍寺・大雁塔・城壁と西安グルメ