東京から約3時間半。群馬県みなかみ町にある「土合駅(どあいえき)」は、“日本一のモグラ駅”として知られています。
駅のホームが地下70mに位置し、地上へ出るには462段の階段を約10分かけて登らなければならない、まさに“冒険のような駅”です。
日本一のモグラ駅「土合駅」地下70m!

土合駅は、群馬県にある上越線の無人駅。普通列車で行ける日本の最北端・群馬県の駅でもあります。
「モグラ駅」と呼ばれる理由は、下りホームが地下トンネルの中にあるため。深さはなんと約70メートル!


ホームから改札まで462段の階段を上り続けるという、ちょっとした登山気分が味わえます。

下りホームだけが地下にあります。土合駅の下りホームはやや薄暗く、夕方に到着すると少し心細い雰囲気。
私が訪れたときは、降りたのが私ともう1人だけ。まるでホラー映画のような静けさにちょっとドキドキ。
とはいえ、実際には安全で、訪れる鉄道ファンや観光客も多く、秘境感を味わえる人気スポットです。
ちなみに、上りホームは地上にあり、階段地獄なのは「下り」ホームのみ。

駅の標高は650m、地下ホームは580m地点にあります。
土合駅への東京からのアクセス
(写真)
上野駅から普通列車で約3時間半(3080円)。
ルートは「上野 → 高崎(高崎線)→ 水上(上越線)」で、乗り換え1回。高崎線の車両にはトイレが付いているので安心です。
また、新幹線を利用するなら「上野 → 越後湯沢 → 水上」のルートもあり、約2時間半(6710円)ほどで到着します。
「DOAI VILLAGE」で宿泊体験!駅直結の宿泊施設

土合駅のすぐ隣には、「DOAI VILLAGE(ドアイヴィレッジ)」という宿泊施設があります。
この施設は、“駅と自然を一体化させた滞在型スポット”をコンセプトにしたグランピングリゾートで、テント型の宿泊棟は冬でも暖かく快適。まるで北欧の森にいるような雰囲気です。


私が泊まったのはゲルのようなドームテント。
中は暖房が効いていて快適でしたが、トイレとシャワーは共用棟まで行くスタイル。
キャンプ慣れしている人なら問題なしです。

夜は事前予約したお鍋ディナー。


地元のきのこがたっぷり入っていて、体が温まるやさしい味わいでした。
外の寒さと対照的に、湯気の立つ鍋を囲む時間が最高のごちそう。



土合駅、モグラ駅とグランピング、非日常を味わえる旅
土合駅はただの「珍しい駅」ではなく、“秘境と癒しが同居する場所”。
長い階段を登った先に感じる達成感、そして駅直結のDOAI VILLAGEで過ごす静かな夜。
忙しい日常を離れて、時間がゆっくり流れる特別な体験ができました。
東京から日帰りもできますが、せっかくなら宿泊してみるのがおすすめです。
日本一のモグラ駅と大自然に囲まれたドアイヴィレッジ、ぜひ一度訪れてみてください。

