熊本県南阿蘇村にある「白川水源」は、環境省の日本名水百選にも選ばれた、心洗われる清らかな水の聖地です。 阿蘇の雄大な自然が育んだ透明度抜群の水面を眺め、美味しい名水を直接汲む体験は、大人女子のひとり旅に癒やしを与えてくれます。 今回は南阿蘇鉄道を使った公共交通機関でのアクセスや、併設された神社の魅力を詳しくお届けします。
白川水源 南阿蘇鉄道で公共交通機関アクセス
熊本県の名所、白川水源へ公共交通機関で向かうなら、2023年に全線運転再開した「南阿蘇鉄道」を利用するのが一番のおすすめです。JR豊肥本線の立野駅から南阿蘇鉄道に乗り換え、ガタゴトと揺られながら「南阿蘇水の生まれる里白川水源駅」で下車します。駅名が日本一長いことでも知られるこの駅から、白川水源の入り口までは徒歩で約10分。のどかな田園風景を眺めながらの散策は、ひとり旅の緊張を優しく解きほぐしてくれます。
白川水源の入り口では、環境保全協力金として高校生以上は100円を支払います。協力金を支払うと、白川水源の維持管理に役立てられるだけでなく、名水を汲むための場所も利用できるようになります。阿蘇の五岳に抱かれたこのエリアは、深呼吸するだけで体が浄化されるような、清々しい空気に包まれています。
白川水源 毎分60トンの湧き水 新鮮な名水を汲む体験
白川水源の最大の見どころは、なんといってもその圧倒的な湧水量です。

常温14度の水が、1分間に約60トンという凄まじい勢いで地底から湧き出しています。水底をじっと見つめると、砂を押し上げて水がポコポコと生まれてくる様子がはっきりと確認でき、その透明度の高さには言葉を失うほどです。白川水源の水は、熊本市内を流れる一級河川「白川」の源流となっており、古くから地域の人々の命を支えてきました。
白川水源の湧き水は、その場で飲むことができるだけでなく、自由に持ち帰ることが可能です。
入り口の売店では、空のペットボトルが販売されているので、手ぶらで訪れても安心です。

水場には「じょうご」と「ひしゃく」が用意されており、誰でも簡単にペットボトルへ水を汲むことができます。私もさっそくペットボトルを購入し、汲みたての白川水源の水をいただきました。

一口飲むと、まろやかな口当たりと爽やかな喉越しが体に染み渡り、まさに自然の恵みをダイレクトに感じることができました。この美味しい水で淹れるお茶やコーヒーは格別だろうな、と想像するだけで幸せな気分になれます。
水の神様を祀る白川吉見神社と阿蘇の絶品飲むヨーグルト
白川水源のすぐ隣には、「白川吉見神社(しらかわよしみじんじゃ)」が静かに鎮座しています。

白川吉見神社は、古くから白川水源を御神体として祀っており、水への感謝を捧げる場所です。主祭神として国常立尊(くにとこたちのみこと)や、水の神様である罔象女命(みずはのめのみこと)を合祀しており、不老長寿や諸病平癒のご利益があると言い伝えられています。水源を訪れる際は、まず白川吉見神社に参拝し、自然の恵みへの敬意を払ってから水を汲むのが大人のマナーですね。
参拝と水汲みを終えた後の楽しみは、入り口の鳥居横にある売店でのグルメです。このエリアは阿蘇の豊かな牧草で育った「ジャージー牛」の乳製品が有名で、特に濃厚な牛乳が人気です。私は実は牛乳があまり得意ではないのですが、せっかくなので「ジャージー牛の飲むヨーグルト」をいただきました。

これが驚くほど濃厚で、とろりとした食感と程よい酸味が絶妙!牛乳好きの方はもちろん、私のように牛乳が苦手な方でも、この飲むヨーグルトはぜひ一度試していただきたい逸品です。
白川水源観光をより楽しむための注意点
白川水源を訪れる際の注意点として、水を汲むための容器の準備が挙げられます。現地でペットボトルを購入できますが、もしお気に入りのマイボトルがあれば、それを持参して白川水源の名水を汲むのもエコで素敵です。
阿蘇の地底から湧き上がる白川水源の清らかな水と、それを守り続ける白川吉見神社の静謐な雰囲気は、日常の喧騒を忘れさせてくれる最高の癒やしでした。 南阿蘇鉄道に揺られて辿り着いたその場所で、自ら水を汲み、濃厚な飲むヨーグルトを味わう時間は、ひとり旅ならではの贅沢なひとときです。 皆さんも次回の熊本旅行では、ぜひ南阿蘇まで足を伸ばして、地球の鼓動を感じるような白川水源のエネルギーを全身で受け取ってみてください。


