モロッコの経済都市カサブランカを象徴する「ハッサン2世モスク」へ、ひとり旅で行ってきました。
大西洋の荒波にせり出すように建つこのモスクは、宗教の枠を超えて訪れる人々を圧倒する美しさと壮大なスケールを誇ります。 今回は、カサブランカの公共交通機関を駆使したアクセス方法から、内部の見学ツアーのポイントまで、実体験を交えて詳しくレポートします。
カサブランカ観光の拠点から公共交通機関でアクセス
カサブランカの玄関口であるカサ・ボヤジャー駅(Casa Voyageurs)に到着してから、ハッサン2世モスクまでは公共交通機関を組み合わせて移動します。
カサ・ボヤジャー駅からは、カサブランカ市民の足である路面電車「トラム(Tramway)」のT1路線に乗車し、海に近い「Plage Ain Diab」方面を目指します。
最寄りの停留所からハッサン2世モスクまでは距離があるため、駅前からはモロッコ名物の赤い小型タクシー「プチタクシー(Petit Taxi)」を利用するのが一番スムーズです。
カサブランカのプチタクシーを利用する際は、必ずメーターを動かしてもらうよう伝えるのが注意点です。メーターがない場合は、事前に料金交渉が必要ですが、駅からハッサン2世モスクまでであれば20〜30ディルハム(数百円)程度が目安となります。海沿いの道を走っていると、突如として巨大な白い塔(ミナレット)が見えてくる瞬間は、何度経験してもワクワクしますね。
公共交通機関を乗り継いで、自力で目的地にたどり着く達成感は、女子ひとり旅の醍醐味だと改めて実感しました。
カサブランカ ハッサン2世モスクの壮大な建築と内部見学ツアー
ハッサン2世モスクは、モロッコで最も大きく、世界でも屈指の規模を誇るイスラム礼拝所です。1993年に完成したこのモスクは、国王ハッサン2世の命により、約7年もの歳月をかけて建設されました。

最大の特徴は、大西洋にせり出すように建てられていることで、「神の玉座は水の上にある」というコーランの一節を具現化していると言われています。外から見ると、精巧なタイル細工「ゼリージュ」や複雑な彫刻が施された大理石の壁が、太陽の光を浴びてキラキラと輝いています。

モロッコのモスクは通常、ムスリム(イスラム教徒)以外は入場できませんが、このハッサン2世モスクは例外的に内部見学ツアーに参加することで観光が可能です。内部見学ツアーは午前中を中心に数回開催されており、英語、フランス語、スペイン語などのガイドがグループごとに案内してくれます。
内部に足を踏み入れると、その圧倒的な広さに言葉を失います。

礼拝堂には最大2万5,000人を収容でき、さらに広場を含めると8万人以上が同時に礼拝できるというスケール感には驚くばかりです。ハッサン2世モスクの天井は、電動で開閉する仕組みになっており、光が差し込むと室内はさらに神秘的な雰囲気に包まれます。床には、お祈りの際に温かく過ごせるよう床暖房まで完備されていると聞き、伝統と最新技術の融合に感銘を受けました。


ハッサン2世モスク絶景のミナレット
ハッサン2世モスクを外から眺めると、まず目を引くのが高さ約210メートルを誇る巨大なミナレット(尖塔)です。ミナレットの頂上からは、夜になるとメッカの方向を指し示すレーザー光線が放たれる仕組みになっており、カサブランカ観光の強力なランドマークになっています。このミナレットの高さは、かつては世界一を誇っており、その威容はカサブランカの街のどこからでも確認できるほどです。
広大な敷地を歩いていると、大西洋の心地よい潮風が吹き抜けていきます。ハッサン2世モスクは海に隣接しているため、荒波が打ち寄せる様子を間近で見ることができ、まるで海の上にモスクが浮いているような気持ちになりますよ。

