女子ひとり旅、モロッコ3都市(カサブランカ、マラケシュ、フェズ)旅行記です。
モロッコを巡る旅の中でも、特に記憶に強く残っているのが「世界最大の迷路」と呼ばれるフェズの旧市街(メディナ)です。
数年前の大きな地震の影響が心配でしたが、フェズの旧市街は以前と変わらぬ活気に溢れ、迷宮の深淵は今も健在でした。 今回は、Googleマップすら使い物にならないこの場所を、どう歩き、何を感じたのか、リアルな体験談をお届けします。
公共交通機関でモロッコの古都フェズへ!アクセスと移動の秘訣
今回のモロッコ女子ひとり旅では、移動の足として公共交通機関をフル活用しました。 カサブランカからフェズまでは、モロッコ国鉄(ONCF)の特急列車を利用するのが一番スムーズです。

座席は1等車を予約しておくと、女子ひとり旅でもゆったりと快適な列車の旅を楽しめますよ。
フェズ駅に到着したら、そこからは「プチタクシー」と呼ばれる赤い小型タクシーに乗り換えて、メディナの入り口を目指します。
宿泊先は、市場(スーク)の外周沿いにあるホテルを選びました。 フェズのスークは円形状に広がる市場です。スーク内部は車両が一切入れないため、大きなスーツケースを持って移動するのは至難の業。 外周沿いのホテルであれば、プチタクシーを目の前で降りることができ、スークの外ではGoogleマップも正常に作動するので、女子ひとり旅の拠点としては非常におすすめの選択です。
Googleマップが使えない!フェズ市場(スーク)の迷子対策ルール
フェズの市場(メディナ)に一歩足を踏み入れると、そこは現代の文明が通用しない別世界でした。

道が細すぎてGPSの電波が届かないため、Googleマップには「道がない」と表示されたり、現在地が全く違う場所を指してクルクル回ったりします。 そんなフェズの迷宮で私が編み出した、確実にホテルへ帰るための「マイルール」をご紹介しま。




まず、ホテル(外周の大通り沿いにある)から市場の中心地までは、お店を眺めながら気の向くままに歩きます。
そして市場の真ん中まで来たら、今度は「とにかく外周の大通り」だけを目指して、ひたすら細道を突き進むという戦略です。
フェズのスーク内部は迷路そのものですが、とにかく外周の大通りまで出れば、そこでは再Googleマップが使えるようになります。 この「迷うことを前提とした外周脱出作戦」のおかげで、1泊2日の滞在中に2回市場の奥深くまで行きましたが、無事に帰還することができました。

また、もう一つの重要な注意点が「お手洗い」です。 迷路のど真ん中でトイレに行きたくなったら、脱出するまでに相当な時間がかかり、最悪の事態になりかねません。 市場の真ん中の開けている所にいる間に、必ず飲食店などでトイレを済ませておくことが、フェズ市場(スーク)を心ゆくまで楽しむための鉄則ですよ!
強烈な臭いと職人の熱気!皮を染める「タンネリ」の見学と治安
フェズの市場(スーク)を歩いていると、どこからともなく鼻を突くような強烈な臭いが漂ってきます。 その正体は、モロッコの伝統的な皮なめし職人たちが働く「タンネリ(染色場)」です。 巨大な絵の具のパレットのようなツボが並び、職人たちが手作業で皮を染める光景は、まさにフェズの生活の鼓動を感じる場所でした。

臭いはかなり強烈ですが、入り口で手渡されるミントの葉を鼻に近づけると少し楽になります。 このタンネリへ向かう道中、道が極端に細いこともあり、すれ違う人すべてが「ひったくりをして逃げてしまう悪い人」に見えてしまう瞬間がありました。 女子ひとり旅ということもあり、常に用心して歩いていましたが、実際には無理に荷物を奪われるようなことはなく、皆さん自分の仕事に精を出しているだけでした。 ただ、フェズのメディナは死角が多いので、貴重品の管理に細心の注意を払う「心地よい緊張感」は持っておいたほうがいいです!
本場モロッコのタジン鍋に挑戦!正直なグルメ感想と市場の風景
モロッコ旅行といえば欠かせないのが「タジン鍋」ですよね。 フェズの市場(メディナ)にあるレストランで、円錐形の蓋が特徴的な本場のタジン鍋を注文してみました。

見た目は野菜とお肉がたっぷりでとても美味しそうなのですが、いざ食べてみると……正直なところ、私の口にはあまり合いませんでした。 独特のスパイス使いや、お肉の調理法が、日本で食べる味とはかなり異なっていたのかもしれません。
ですが、そんな「思っていた味と違う」という経験も、旅の大切なスパイスです。予定調和ではないフェズという街を旅する醍醐味なのだと感じました。
世界最大の迷宮、フェズの市場(スーク)は、勇気を出して迷い込む価値のある場所でした。 Googleマップを閉じて(閉じなくても使えない現実)、自分の足と直感、そして行けるときにトイレに行く!を武器に、ぜひこの異世界を冒険してみてください。 用心深く歩けば、そこには現代では味わえない強烈な「生きた歴史」との出会いが待っています。


