【奄美大島】奄美観光ハブ館 女子旅 昭和レトロな毒蛇パラダイス!?

奄美大島といえば、豊かな自然とともに真っ先に思い浮かぶのが「ハブ」ではないでしょうか。 今回は、その怖いイメージの裏にある深い歴史と、島とハブの不思議な関係を知りたくて「奄美観光ハブ館」へ行ってきました。 公共交通機関を乗り継いで辿り着いた先には、想像を超える昭和レトロな世界が広がっていましたよ!

公共交通機関でアクセス!奄美観光ハブ館への旅路と昭和レトロな第一印象

奄美大島での移動は「しまバス」が基本です。奄美空港からこしゅく第1公園行きのバスに揺られること約1時間。塩浜バス停で下車し徒歩約5分。
名瀬の市街地からはタクシー(約5分)、又は歩いても約10分で到着します。

奄美観光ハブ館の昭和レトロな外観

到着した「奄美観光ハブ館」の外観は、まるで昭和の旅館風。入館料は大人500円。受付には「昭和のお姉さん」が座っていて、「ハブいるよ、怖いよ〜」なんて言いながら迎えてくれます。 「まずは2階でビデオを見なさい」と促されるまま階段を上がると、そこには歴史を感じる上映コーナーが。

奄美観光ハブ館の2階で上映される昭和感あふれるハブの説明

かつて実際に行われていた「ハブvsマングース」の対決映像が流れるのですが、演出がなんともシュール!現在は動物愛護の観点から生身の対決は見られませんが、この動画だけでも「来た甲斐があった!」と思わせる面白さです。

奄美観光ハブ館の2階で上映される昭和感あふれるハブ対マングースの解説映像

ハブ対策で放たれたマングースの誤算?島を守る歴史と現在のリアル

ナイトツアーのガイドさんからも聞いていたのですが、奄美の歴史とマングースは切っても切れない関係です。
昔、ハブを退治するために外来種の「マングース」を島に放したことがありました。でも、これには大きな誤算があったんです。 マングースは日中活動するのに対し、ハブは夜行性。活動時間が合わないうえに、マングースにとってハブは命がけの相手。結局、彼らは戦うよりも、逃げ足が遅くて美味しいアマミノクロウサギやケナガネズミ、アマミヤマシギなどの希少な固有種をターゲットにしてしまったのです。

島にはもともと肉食の哺乳類がいなかったため、小動物たちは無防備な標的になりました。事態を重く見た国は「マングースバスターズ」を結成して捕獲を開始。なんと、2024年にはついに「マングース根絶宣言」が出されるまでになりました。 でも、主役のハブは今も健在です。山の方へ行くと、道路の端々に「ハブ退治棒」が設置されています。

奄美大島の道端に設置されたハブを退治するための専用の棒

これはハブを見つけたら頭を叩いてやっつけるためのもの。島の人々の生活と隣り合わせの緊張感が伝わってきますね。

地下のハブ飼育場に潜入!1匹3000円の驚きのハブ買取制度とは

ビデオで予習を済ませたあとは、いよいよ地下の飼育場へ。メインはたくさんのハブがうごめくケージです。

奄美観光ハブ館の地下飼育場にいる迫力満点のハブたち

私が数えたときは8匹でしたが、ハブ飼育エリアの昭和のお姉さん曰く「11匹いるわよ」とのこと(笑)。
ここで聞いたお話で一番驚いたのが、島民がハブを捕まえて役所に持っていくと、1匹あたり3000円で買い取ってくれるという制度!お姉さんは「ハブが歩くお金に見える」と笑っていましたが、それだけ島にとってハブは脅威であり、絶滅させたい存在なんですね。ちなみに、残念ながら観光客は買い取ってもらえませんのでご注意を!

また、ハブは水だけで1年近く生きるという驚異の生命力の持ち主。エサのネズミをケージに入れると激しい奪い合いになるため、1匹ずつ別々に食事をさせるなど、飼育にも昭和のお姉さんたちの細やかな(?)苦労があるようです。

昭和のスターも訪れた!金運・魔除けのハブ革土産と旅の注意点

最後は1階のお土産売り場へ。ここにはハブ革の財布やハブ酒が所狭しと並んでいます。ヘビ柄の財布は金運が上がりそうですが、アラフィフ女子が持つには少しキャラが濃すぎるかな……と悩み、娘とお揃いで「ハブ革のお塩入れ(魔除け)」を購入しました。

お土産に購入した金運と魔除けのハブ革お守り

これならバッグに忍ばせてもお洒落ですし、何より守られている安心感があります。

お土産コーナーの壁には、昭和のスターたちの写真がずらり!アブドーラ・ザ・ブッチャー(伝説のプロレスラーですね!)など、懐かしの有名人のエピソードをお姉さんが熱っぽく語ってくれます。一緒にいた若い世代には「?」だったようですが、同世代なら絶対に盛り上がるはず。

奄美観光ハブ館を訪れる際の注意点としては、展示内容がかなりリアルなこと。ハブに飲み込まれた小動物のホルマリン漬けなどは衝撃的なので、苦手な方は少し心の準備を。また、公共交通機関派の人は、帰りのバスの時間をあらかじめチェックしておくか、タクシー配車アプリを用意しておくとスムーズですよ。

奄美大島の深い歴史と昭和のエネルギーを同時に浴びられる「奄美観光ハブ館」。 美しい海や森も素敵ですが、こうした泥臭くもリアルな島の横顔を知ることで、旅の思い出はもっと深くなります。 次に奄美を訪れるときは、道端の「ハブ退治棒」を見る目がきっと変わっているはずですよ。