世界三大織物の一つと称される奄美大島の「大島紬(おおしまつむぎ)」は、女性なら一度は袖を通してみたい憧れの絹織物です。 今回は、本場の奄美大島で本格的な大島紬の着付け体験ができるスポット「夢織の郷(ゆめおりのさと)」を訪れました。 公共交通機関でのアクセスも良く、一人旅でも女子旅でも楽しめる特別な体験を詳しくご紹介します。
名瀬からバスで30分!「夢織の郷」へのアクセスと周辺のお買い物スポット
奄美大島へ行くなら、絶対に大島紬を着てみたいと思っていました。今回は現地オプショナルツアー予約サイトの「ベルトラ(VELTRA)」で事前に申し込みをして、当日ワクワクしながら「夢織の郷」へと向かいました。

こちらの施設は、奄美大島の中心部である名瀬(なぜ)から公共交通機関のバス一本でアクセスできるのが嬉しいポイントです。
夢織の郷のすぐ近くには、奄美最大級のスーパー「ビッグツー」があります。着付け体験を楽しんだ帰りに、ここで奄美ならではのお土産や特産品をまとめ買いできるので、公共交通機関派の旅人には最高の立地ですよ!
手ぶらでOK!大島紬の着付け体験の流れと自分にぴったりの一着を選ぶコツ
夢織の郷に到着したら、まずは受付を済ませて貴重品を鍵付きロッカーに預けます。それからいよいよ、お楽しみの着物選びです!
大島紬の着物は、女性用はもちろん、男性用や子供用まで幅広く揃っています。女性用は背の高い人向けのサイズもしっかり用意されているので、高身長の私でも安心でした。今回は娘との旅行だったので、私は大島紬の王道である重厚な「泥染め」の着物を、娘は「これも大島紬なの?」と驚くほどモダンで素敵な「白地」の着物を選びました。



着付けに必要な足袋や下駄、肌着もすべて貸してもらえるので、完全に手ぶらで参加できます。熟練のスタッフさんが驚くほど手際よく、ざっと15分もかからないくらいで綺麗に着付けてくださいます。
注意点:髪の毛は簡単にまとめていただけますが、本格的にアップにしたい場合は事前に自分でセットしていくのがおすすめです。メイク直しやヘアセットのサービスはないので、ご自分で準備していきましょう。
世界三大織物の輝き!大島紬の歴史と不思議な「泥染め」の仕組みを詳しく解説
着付けてもらった後に館内を見学すると、大島紬がいかに手間暇かけて作られているかがよく分かります。大島紬はフランスのゴブラン織、ペルシャ絨毯と並び、世界三大織物の一つに数えられるほど高度な技術を要する伝統工芸品です。
一番の特徴は、奄美大島の自然が生み出す「泥染め(どろぞめ)」です。

まず、島に自生するテーチ木(シャリンバイ)という木の幹を煮出した汁で糸を何度も染めます。
その後、鉄分を豊富に含んだ泥田(どろた)に糸を浸します。 すると、テーチ木のタンニンと泥の鉄分が化学反応を起こし、大島紬特有の深みのあるしなやかな黒褐色に染まるのです。
夢織の郷では、この泥染め体験や、気の遠くなるような作業が続く機織り(はたおり)体験もできます。

一反(いったん)の着物を織るのに、なんと半年から一年以上かかることもあるのだとか。絹100%の糸を先染めしてから織り上げるため、柄が細かな点の集合体のようになっているのが大島紬の証です。
撮影スポットで思い出作り!軽くてしなやかな大島紬を纏う特別なひととき
着付けが終わったら、館内の撮影スポットで自由に写真を撮ることができます。夢織の郷では自撮り棒や三脚、番傘といった小道具の貸し出しもあるので、セルフ撮影でもかなり本格的な写真が残せますよ!
実際に大島紬を纏ってみて一番驚いたのは、その「軽さ」です。絹100%の生地はとてもしなやかで、肌にスッと馴染みます。泥染めの独特の光沢は、派手すぎないのに圧倒的な気品があり、袖を通すと自然と背筋が伸び、気が引き締まる思いがしました。
泥染めの渋い美しさと、白地の現代的な華やかさ。母娘で異なるタイプの大島紬を着て並んで写真を撮れたのは、今回の奄美旅行で一番の思い出になりました。普段はなかなか手に届かない高級な伝統工芸品を、こうして気軽に体験できるのは本場ならではの贅沢ですね。
奄美大島の大島紬着付け体験は、ただ着物を着るだけでなく、島の自然と歴史が育んだ知恵を肌で感じられる素晴らしい時間でした。 名瀬からバスで簡単にアクセスでき、周辺での買い物も楽しめる「夢織の郷」は、公共交通機関を利用する女子旅の強い味方です。 実際に着付けてもらうことで、大島紬が「親から子へと受け継がれる宝物」と言われる理由が、その軽さと丈夫さからよく理解できました。 奄美の風土が作り上げた深い黒褐色を纏って過ごすひとときは、日常を忘れて自分を少し特別にさせてくれます。 皆さんも奄美大島を訪れた際は、ぜひこのしなやかな絹の輝きを体感して、一生モノの思い出を作ってみてくださいね。


