冬の奄美大島を訪れたなら、絶対に体験してほしいのが夜の森を巡る「ナイトツアー」です。 特別天然記念物のアマミノクロウサギをはじめ、この島にしかいない貴重な生き物たちに出会える感動は一生の宝物になります。 今回は、ひとり旅でも安心して参加できる送迎付きツアーの様子をたっぷりお届けしますね。
送迎付きで安心!奄美大島ナイトツアーの予約と準備
奄美大島を公共交通機関で旅する私にとって、夜の移動は一番の悩みどころです。ですが、今回のナイトツアーは現地オプショナルツアーを予約サイトの「ベルトラ(VELTRA)」で予約したおかげで、その悩みも解決しました!
私が宿泊していた奄美大島の中心街・名瀬(なぜ)のホテルまで、なんと無料送迎がついています。18時45分にロビーで待っていると、ガイドの田中さんが笑顔で迎えに来てくれました。ガイドの田中さんはとても親切で、ツアー中も奄美の動植物について詳しく教えてくれます。
このナイトツアーは現在とても人気がありますが、実は奄美大島は個人で勝手に森へ入れるわけではありません。奄美大島の貴重な自然を守るため、夜間の森への立ち入りには事前の許可(申請)が必要で、入山できる台数も決まっています。そのため、田中さんのようなプロのガイドさんが同行するツアーへの参加が必須となります。
夜の森は、街灯一つない完全な真っ暗闇です。道も車がようやくすれ違えるほどの細い山道が続きます。田中さんの安全な運転に身を任せ、これから出会う生き物たちへの期待に胸を膨らませながら森へと進みました。
奄美大島の夜の森で天然記念物に遭遇!ヤマシギとケナガネズミ
森に入ってまず出会ったのは、野鳥のアマミヤマシギ(奄美山鴫)でした。

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奄美大島や徳之島など、ごく限られた地域にだけ生息する日本固有種で、国の天然記念物にも指定されています。
ガイドの田中さんがライトで照らしてくれた先には、体長35cmほどの丸っこいフォルムのアマミヤマシギがいました。
この鳥は翼が短くて長距離を飛ぶのが苦手なため、低く短く飛ぶのが特徴だそうです。私たちが近づくと、飛んで逃げるのではなく、ちょこちょこと小走りで車の前を横断していく姿がとても愛らしくて癒やされました。
次に見つけてくれたのは、ケナガネズミ(毛長鼠)です。

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ケナガネズミは大型ネズミで、体長30cmほどあり、尻尾を含めるとさらに長く、日本最大級のネズミといわれています。
田中さんいわく、ケナガネズミは絶滅の危機も囁かれている貴重な存在だそうです。主に木の実を食べて暮らしていると聞き、ネズミが苦手な私でも「少し可愛いかも」と感じてしまいました。今回は、高い木の上に器用に登っていくケナガネズミを2匹も見ることができ、その意外な大きさに驚きました。
奄美大島の アマミノクロウサギ!ガイドが教える驚きの生態
ツアーの後半、ついにメインイベントであるアマミノクロウサギ(奄美野黒兎)にたくさん会うことができました!アマミノクロウサギは、1,000万年以上前の原始的な形質を残していることから「生きた化石」と呼ばれる、国の特別天然記念物です。

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一番の特徴は、普通のウサギに比べて「耳が短い」こと。

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そして足も短く、ずんぐりした体型がたまらなくキュートです。ガイドの田中さんは、アマミノクロウサギの驚きの生態についても教えてくれました。
- 命がけの子育て:天敵のハブから子供を守るため、子供用の巣穴を掘り、普段は入り口を土でふさいで隠しています。
- フンの場所:アマミノクロウサギは外敵を警戒し、周りが見渡せる広い場所でフンをする習性があります。そのため、大きな岩の上や、なんと道路の真ん中でもフンをします。
今回も、道路の真ん中でフンをしているウサギちゃんを発見できました!

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田中さんによると、ウサギにも個性があって、車を見るとすぐ逃げる子もいれば、写真を撮りやすいようにじっとしてくれる子もいるそうです。最後に出会ったウサギちゃんは、こちらをじっと見つめてくれるサービス精神旺盛な子でした。
巨大な豆 モダマに感動!夜の森で感じた自然の重み
ツアーの締めくくりに案内されたのが、世界最大級のマメ科植物「モダマ(藻玉)」です。

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モダマは童話『ジャックと豆の木』のモデルになったといわれるツル植物で、その姿は圧巻でした。
夜の静寂の中、田中さんのライトに浮かび上がったモダマのさやは、なんと1メートル以上の長さがありました!太いロープのように木々に絡みつくツルは、まるで冒険映画のワンシーンのようです。
モダマの実は非常に硬く、海に落ちても腐らずに潮に乗って遠くの島まで漂流し、そこで発芽するのだそうです。「ジャングルの精霊の木」と呼ばれそうな幻想的な雰囲気に、思わず息を呑みました。
後日、このあたりを明るい昼間にも通ったのですが、夜のナイトツアーで感じた神秘的な体験とは全く別物に感じられました。真っ暗闇の中で出会う動植物たちは、昼間とは違う力強い生命力を放っています。奄美の豊かな自然を大切に守りながら観光することの意義を、肌で感じることができた素晴らしい夜でした。
奄美大島のナイトツアーは、単に珍しい動物を見るだけでなく、この島の生態系の深さを学べる最高の体験でした。 名瀬からの送迎があり、知識豊富な田中さんのようなガイドさんが同行してくれるツアーなら、ひとり旅でも安心して夜の冒険を楽しむことができます。 車の中からそっと観察するスタイルなので、冬の寒い時期でも体への負担が少なく、ゆっくりと撮影や観察ができるのも大きな魅力です。 皆さんも奄美大島を訪れた際は、ぜひこのナイトツアーに参加して、アマミノクロウサギたちの息遣いを感じてみてください。 きっと、日常では味わえない深い感動と、この島の自然への敬意が湧いてくる、特別な旅の思い出になりますよ。


