こんにちは、アラフィフみつです。
「幸せの国」として知られるブータン。日本からの直行便はなく、入国にはビザや観光税が必要ですが、それでも一度は訪れてみたい魅力あふれる国です。
今回は首都ティンプーを紹介します。
ティンプーは標高2300m。敏感な方は少し高山病のような症状が現れるかもなので、無理しないように観光してください。
巨大な仏像「ブッダ・ドルデンマ」で静かな感動
ブッダ・ドルデンマ。高さ54mもある金色の大仏が山の上にそびえ立つ光景は、遠くからでも強い存在感を放っています。
ブッダ・ドルデンマは青銅で出来ている仏像で、 世界最大級の仏像のひとつです。
内部に125,000体の小型仏像を収蔵しています。
黄金の釈迦如来像です。釈迦如来像は日本でもなじみ深いですね。
ティンプー渓谷の絶景 丘の上に位置するため、街全体と周囲の山々を一望できます。
古代の予言に基づき、世界の幸福と調和を願って建立されました。
仏像の足元まで行くと、その大きさと神々しさに圧倒されました。
多くのブータン人が民族衣装を着てお参りしており、私も仏像の周りを時計回りに歩いてお参りしました。静かに手を合わせ、旅の無事を改めて祈りました。
周りではたくさんのブータンの人がお祈りしていました。
晴れた日の午後だったので、山並みが見え、風がとても気持ち良かったです。
ティンプーのシンボル「メモリアルチョルテン」で感じた祈りの力
真っ白で大きな仏塔はメモリアルチョルテンです。
ブータンの首都ティンプーのシンボルともいえる存在。
まるで静かに祈りの空気が流れているようで、その場に立っただけで背筋が伸びる思いでした。
地元の人たちが念仏のような祈りの言葉を口にしながら、チョルテンの周りを時計回りにぐるぐると歩いていました。小さな広場では、家族連れが食事をしながら談笑していて、チョルテンが市民の生活に溶け込んでいるのを実感。1974年、第3代ジグミ・ドルジ・ウォンチュク国王を記念して建てられたこの仏塔は、今も変わらず人々の心の拠り所になっているのですね。
私も静かにチョルテンを三周し、日頃の感謝と、ブータンでの安全な旅を祈りました。仏塔の内部に描かれた鮮やかな仏画や憤怒尊の仏像は本当に圧巻でした。
丘の上の祈りの寺「チャンガンカ・ラカン」
ティンプーのどこからでもその姿が見えるといわれる チャンガンカ・ラカン。ブータン最古の寺で、丘の上に佇む姿はとても神聖で、まるでティンプーの街全体を見守っているようでした。
お寺に入ると、十一面観音がご本尊として祀られており、その左側にはティンプーを守る神様が祀られていました。小さなお寺ですが、地元の方が熱心にお祈りをしている様子に、胸が温かくなるような感覚がありました。私自身もお願い事を一つ、小さな心の中で唱え、手を合わせました。
ここから眺めるティンプーの街並みも美しいです。
ブータンは屋根の色、レンガ色と緑っぽい色がありますよね。
レンガ色の屋根は政府の人の家、緑の屋根は民間の方の家だそうです。
タシチョ・ゾン 荘厳な官庁と寺院
ティンプーで最も荘厳だったのが タシチョ・ゾン。
タシチョ・ゾンは国王が国務をしていたり、役所としての機能を果たしているため、夕方、ビジネスアワーが終わってから観光客に公開されます。
ゾンとは要塞のような造りの寺院兼官公庁で、タシチョ・ゾンはまさにブータンの政治と宗教の中心。
伝統的な建物に囲まれた中庭に立った瞬間、そのスケールと美しさに息を呑みました。写真撮影は禁止でしたが、目に焼き付けようとゆっくり歩き、壁画に見入りました。
係の方から「この奥に王宮があります」と説明を受け、ブータン王室が今もここで暮らしているのかと思うと、不思議な感動がありました。
建物の内部は写真撮影禁止です。
門をくぐると、ブータンらしい正装の人々に囲まれ、私も正装の民族衣装の「キラ」を着てお参りしました。
ブータンの首都、ティンプーでは、ブータン仏教の祈りと人々の穏やかな暮らしが共存しています。
壮大な仏像や歴史ある寺院を巡ることで、心が静かに整う旅になりました。
「幸せの国」の本質は、こうした日々の祈りと共生の中にあるのかもしれませんね。