こんにちは、アラフィフみつです。
ブータンの空の玄関口、パロ。今回はそのパロの町とパロにそびえる、美しい伝統建築「パロゾン(正式名称:リンプン・ゾン)」についてご紹介します。
ブータン パロの象徴「パロゾン(リンプン・ゾン)」を訪ねて
パロの象徴のパロゾンの正式名称は「リンプン」です。
リンプンとは「宝石の山に積み重ねられた要塞」という意味があるそうで、名前からしてなんだか神秘的ですよね。
パロゾンは1644年頃に建てられたといわれており、外観は白い石壁に赤が映える、重厚で堂々とした造りです。
チベット仏教の影響を色濃く受けたブータン独自の建築様式が感じられます。
実はこのパロゾン、映画『リトル・ブッダ(Little Buddha)』(1993年公開)のロケ地にもなったことでも知られています。映画好きな方には、きっと見覚えのある風景かもしれません。私はキアヌ・リーブスが大好きなので、もちろん見ているので感動でした。
ゾンは政治を行う場所と僧院が融合された施設です。
パロゾンの内部は僧院になっており、多くの僧侶が今もここで生活しています。
要塞としての歴史を感じさせつつも、宗教の聖地としての静かな空気が流れていました。石畳を歩くたびに、かすかにお香の香りが漂ってくるのも印象的でした。
ブータンのパロの街は?のんびりパロの町をひとり散歩
ブータンでは基本的にガイド同行が義務付けられていますが、パロの町だけは「ここならひとりで歩いて大丈夫ですよ」と言われ、ひとりで散策の時間がありました。(他の街も治安は良く、一人で歩いても大丈夫だと思いますが、何かあったら大変なので旅行会社から指示されている様です)
パロはこぢんまりとした街で、のどかです。小さい街なので散策にぴったりです。
待ちには今回の旅行でお世話になる事のなかったタクシー乗り場がありました。ブータンでは車が無いと移動できないので、タクシーはよく使われるそうです。
外資系のレストランは見つけられませんでしたが、私が気になったのは「モモ」。モモは水餃子です。モモのお店が何軒かありました。
私がパロで泊まったホテルは「ゴールデン・パディ・フィールド」というホテルです。
とても綺麗でサービスも良く、窓からみえる田園風景も素敵です。
ただ、ブータンのはホテル水事情が…お部屋にチェックインしたらすべての蛇口から水が出るかとお湯が出るかの確認は必須です!
パロのビンロウ(ドマ)
通りを歩いていると、目に留まったのが水をはったタライ。中には茶色い丸っこいものがぎっしり。「これは何だろう?」とじっと見つめてしまいました。貝かな?ブータンには海が無いし…田んぼに居るタニシの親戚?
わからなかったので、後からガイドさんに聞いてみると「それは ドマ(ビンロウ) ですよ」と教えてくれました。ビンロウとは、東南アジアや南アジアで広く使われている嗜好品で、ブータンでも昔から親しまれてきたもの。地元では「ドマ」と呼ばれ、石灰と一緒にキンマの葉で巻いて噛むのが伝統的なスタイルだそうです。
噛んでいると唾液が赤くなり、噛んだ葉っぱも赤く染まります。口の中でじわじわ温かくなるような感じだとか。
ドマは、日常の習慣だけでなく、宗教儀式や人との交流、訪問の際のもてなしにも使われる文化的にも大切な存在です。
特に年配の方々には今でも愛用されていて、私も帰りの飛行機で隣に座っていたおばさまが、ビンロウの実を葉っぱで巻いて口に入れているのを見かけました。
一方で、近年では 健康リスク(口腔がんや歯への影響など) も知られるようになっており、ブータン国内でも若年層への啓発が進んでいるとのこと。嗜好品と文化の狭間にある存在として、時代とともに変わりつつあるようです。
パロの小さな町を歩きながら、こうした何気ない文化に触れることができたのは、とても印象的な体験でした。大きな観光地だけでなく、地元の人の暮らしの空気を感じられるのもブータン旅行の醍醐味だと感じました。
パロの街を最後に、私のブータンの旅も終わります。
最後にお世話になったドライバーさんとガイドさんとパロの空港で記念撮影をしました。
本当にこの二人のおかげで楽しいブータン旅行になりました。
ブータンへはツアーではないと訪れる事ができないので、興味がある方は是非、私がお世話になったDruk Sakura Tours を使用し、ガイドのシェラップさんとドライバーのウギンさんをご指名いただきたいと思います。
本当に幸せ実感のブータン旅行でした。
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