【ブータン】パロのタクツァン僧院トレッキング完全ガイド 高所恐怖症でも登れた!服装・持ち物・所要時間は?

こんにちは、アラフィフみつです。

今回は、ブータンと言えば!断崖絶壁の寺院、タクツァン僧院についてご紹介します。ブータン旅行の目的のひとつではないでしょうか?

憧れの天空の寺「タクツァン僧院」へ

ブータンの名所といえば、断崖絶壁に建つ「タクツァン僧院(Tiger’s Nest Monastery)」。タクツァン僧院の外観(断崖絶壁のお寺)

このお寺は、ブータン仏教の聖地とされ、パロの街から見ることができるほどの存在感を放っています。今回ブータン旅行を手配してくれた旅行会社の方から事前に「トレッキングは5〜6時間程度かかる」「標高差もあるので高山病に注意して」と言われ、正直ビビってました。

麓からみるタクツァン僧院

麓からみるタクツァン僧院(写真右上)が小さすぎて。遠すぎて…正直登れるか不安しかなかったです。しかも雲が多く、雨の心配までありました。

登山開始地点の標高は約2500m。そこから約3000mの僧院まで登っていきます。
私は高所恐怖症なので「断崖絶壁って…吊り橋あったら無理!」と不安でしたが、事前に確認したところ吊り橋はナシでした。さらに、手すりのない階段や断崖スレスレを歩くような箇所もなかったので、私の様に、高所恐怖症の方でも安心です!

高山病の不安もありましたが、ブータン滞在3日目にこの登山を組んでくれたおかげで、私は問題なく登ることができました。

タクツァン僧院へのトレッキングスタート!登りは馬もアリ?

タクツァン僧院の登り口にはたくさんのお馬さんが待機しています。

タクツァン僧院の馬

タクツァン僧院の馬

登りはこの馬に乗ることもできます。料金は1300ヌルタム(約2300円)。

タクツァン僧院の馬

ただし馬は第一展望台(標高2800m付近)までの約1時間しか乗れません。そこから先は自力で歩くことになります。馬の力を借りて、ここで体力を蓄えておくのは良いですね。

タクツァン僧院へはトレッキングシューズは必須アイテム。
登山道は整備されておらず、泥道です。雨が降ると滑りやすくなるため、しっかりした靴が大活躍。また、折りたたみの登山用ステッキも大正解!登山ステッキがあるとバランスが取りやすく、登りも下りもずっと楽になります。
木製の杖も麓でレンタル(500円くらい)できますが、少し重いし片手分だけなので、自分のステッキを持参するのがベスト。日本のネットで軽くて折りたたみできる登山ステッキは3000円代で売っています。お勧めです!

登山道の途中ではタルチョといわれる5色の旗がみられます。

5色旗タルチョ チベット仏教には欠かせない
チベット仏教圏(チベット、ネパール、ブータンなど)でみられる祈祷旗(きとうばた)です。旗のつるし方には順番があって青・白・赤・緑・黄、それぞれに意味があります。

  • 青: 清らかな心、広がり
  • 白: 平和、知恵
  • 赤:情熱、力
  • 緑: 調和、繁栄
  • 黄: 安定、豊穣

ブータンの山々で見られます。

私は日頃からマラソンをしている健脚タイプなので、一般的に5〜6時間かかるタクツァン僧院への道のりを、なんと4.5時間で踏破。登り2時間、タクツァン僧院の見学1時間、下り1.5時間でした。

手のもつステッキが登山の味方
一緒に登ってくれたガイドさんも、もともとトレッキングガイドをされていたとの事で、ふたりですいすい登ってしまいました。しかもガイドさんはスニーカーは履いていたものの、服装は民族衣装の「キラ」。ロングスカートでトレッキングなんて、さすがです。

タクツァン僧院へ行く途中で聖水を汲むガイドさん

途中で聖水を汲むガイドさん。冷たくて美味しいお水でした。

タクツァン僧院へ向かう途中カフェと展望台からの絶景

タクツァン僧院へ向かう登山道の途中、第一展望台にカフェがあります。ここはタクツァン僧院を正面から望めるビュースポット!静かな山の中に佇む僧院の姿は神秘的で、しばし見とれてしまいます。

カフェ第一展望台から見るタクツァン僧院

カフェではお茶や軽食も楽しめ、トイレもきれいなので絶対に立ち寄ってください!

第一展望台のカフェの外観
このカフェで一息入れる方も多いようです。お茶だけではなく、軽食もいただけます。

第一展望台のカフェのメニュー

しかし、このカフェからが本番。
たくさん歩いてタクツァン僧院の真下まで来て感動していながらも、最後に待ち構えているのが200段以上の石段!この階段がとにかくキツい。多くの登山者が途中で休憩しながら登っています。私もさすがに息が上がりながらのぼりました。

神聖な空間、タクツァン僧院

タクツァン僧院は、ブータン仏教を広めた高僧グル・リンポチェが、虎の背に乗ってこの地に舞い降りたという伝説が残る聖地。その名前も「タク(虎)・ツァン(ねぐら)」=虎のねぐら、に由来しています。

タクツァン僧院の外観(断崖絶壁のお寺)

タクツァン僧院の外観(断崖絶壁のお寺)

お寺の内部は撮影禁止。荷物は外の鍵付きロッカーに預け、入場にはチケットが必要です。チケットはガイドさんが購入し、その際にロッカーの鍵も受け取ってくれます。

中は厳かで神聖な雰囲気が漂い、今でも多くの修行僧が修行を続けています。堂内には仏像や壁画が所狭しと並び、静かに手を合わせたくなる空間です。

服装の注意点としては、寺院に入る際は手首と足首を隠す必要があります。私は半袖でタクツァン僧院へ向かいましたが、上に羽織る長袖を持参していたので羽織りました。

タクツァン僧院への登山を終えたあとは達成感と感動でいっぱい!タクツァン僧院は単なる観光地ではなく、心の奥深くに残る体験となりました。ブータンに行くなら、ぜひ挑戦してみてください!