ブータンのグルメ事情は?世界一の唐辛子消費国ブータン!ブータンのご飯とワインと家庭酒

こんにちは。アラフィフみつです。

「幸せの国」と呼ばれるブータン。日本からの直行便はなく、入国にはビザや観光税も必要ですが、それでも一度は行ってみたい国ですよね。今回は、ブータンのご飯やお酒をご紹介します!

ブータンは唐辛子消費世界一!?驚きの食文化とは

ブータンと聞いて何を思い浮かべますか?
美しい山々?幸せの国?
実はブータンは唐辛子の消費量が世界一とも言われるほどの「唐辛子国家」なんです。

ブータン市場の唐辛子

韓国が唐辛子王国だと思っていた私もビックリです。
ブータンでは唐辛子は単なるスパイスではなく、野菜として使われる主役級食材。
そしてその唐辛子をたっぷり使った国民食が「エマ・ダツィ」

ブータンの代表料理エマダツィ(唐辛子のチーズ煮)
「エマ」=唐辛子
「ダツィ」=チーズ
つまり「唐辛子のチーズ煮込み」のような料理。この「エマ・ダツィ」は青唐辛子でも赤唐辛子でも作られます。

ブータンの代表料理エマダツィ(唐辛子のチーズ煮)とそのほかおかず

エマ・ダツィはご飯(白飯)と一緒にいただくのが定番です。ブータンでは1日3食、毎食このエマ・ダツィを食べるという人も珍しくないそうです。

私が訪問した民宿では、観光客向けレストランでは味わえないしっかり辛いエマ・ダツィをいただきました。私が食べたエマ・ダツィ、ガイドさんもドライバーさんも本場の味と言っていましたが…ブータンの人たちはもっと辛いバージョンを食べているのかも?

これがまた、白いご飯と抜群に合う!ブータンを訪れた際には、本格的なエマ・ダツィをリクエストしてみてください。

ブータン グルメ 素朴で美味しい家庭料理と名物おかずたち

ブータングルメ。エマ・ダツィ以外にもブータンの家庭料理は素朴で美味しいものばかり。
たとえば…

  • キャベツときのこの炒めもの
  • じゃがいものチーズ和え(ケワ・ダツィ)  ケア=ジャガイモ
     →これはまるでイタリアンのような味で驚きました。でも白飯と共にいただきます。

ケワ・ダツィ(じゃがいものチーズ和え)の皿

  • 干し肉(ビーフジャーキー)と野菜の炒めもの
  • 鶏肉の煮物
  • 大根と豚の煮物(どこか日本の煮物を思わせる醤油味)

ブータンの伝統料理が並ぶレストランの食卓

ブータンの伝統料理が並ぶレストランの食卓

ブータンの伝統料理が並ぶレストランの食卓

  • 水餃子 モモ チベット、モンゴルの料理ですね

ブータン料理のモモ(蒸し餃子)

ブータンは海のない国なので、昔から野菜と保存食である干し肉が中心の食文化です。
また、乳製品も豊富。牛やヤクのバターやチーズが多く使われています。

唐辛子消費ナンバーワンのブータン料理は辛いだけじゃなくて、優しくてどこか懐かしい味わいでした。ガイドさんを通じてリクエストすれば、ローカルな民宿料理も体験できます。

ブータンのローカル市場探訪!ブータンの食材とバター茶文化

ブータンの首都、ティンプーの市場に行きました。市場では、まさにブータンの食生活が凝縮されています。

唐辛子売り場:青も赤も、たっぷり並んでいました

ブータン市場の唐辛子

ブータン市場の唐辛子

野菜売り場:キャベツ、きのこ、ブータンは松茸が安くて美味しいそうです。7月が時期です。

ブータン市場の野菜

お米売り場:日本米とは違い、細長い粒のお米が多く並んでいます

ブータン市場のお米

ブータン市場のお米

果物売り場:スイカ、バナナ、いちごもありました

乳製品売り場:大きな塊のバターやチーズ。乾燥チーズも多いです

ブータン市場の乳製品。バターやチーズ。乾燥タイプも多数。

そして忘れてはいけないのが「バター茶」

ブータンでふるまわれるバター茶


溶かしたバターに塩と茶葉を入れた、独特のしょっぱい味わいのお茶。
地元の方は日常的に飲んでいて、私は初めて飲みました。

バタースコッチを勝手に想像していたので…予想よりバター味は無かったです。もっとドロッとしているものかと思いましたが、サラッとしています。味はしょっぱいです。

日本ではなかなか味わえない、食と暮らしがつながった市場文化もぜひ体験してみてください。

ブータンはお酒が飲める?ビール、ワイン、家庭のどぶろく風酒まで

ブータンには実はビールやワインもあるってご存じでしたか?
なかでも有名なのが、「DRUK 11000ビール」。

ブータンのビール「DRUK11000」

苦みもほどよく、どんな料理にも合う飲みやすい味です。
ブータンにはビール工場があります。そしてラガーもあります。
ブータンのビールは泡が荒いのが少し残念です。今後に期待ですね。

ブータンのビールDRUKラガー

さらに驚いたのが「ブータンワイン」。ブータンでワインを作っているとは。知らなかったです。私が飲んだのは「赤のタキンワイン」。

タキンワイン赤のラベルとボトル

  • アルコール度数はなんと16度
  • 味はフルーティで甘め
  • 酒精強化か加糖ワインのような印象

ブータンワインの生産背景。ブータンでは2000年代以降、標高の高い地域で試験的にブドウ栽培が始まりました。ブータンワインは国内消費がほとんどで、輸出はほぼなし。ワイン好きにはたまらない「幻のワイン」ですね。

さらに、民宿では家庭で作られたお米のお酒も振る舞っていただきました。日本酒に似た優しい味わいで、かわいい器で出てきたのが印象的です。
ブータンでは各家庭でお酒を造っている様です。

ブータンではマクドナルドなどの外資系チェーンはあありません。
ピザやハンバーガー屋さんはまれにあります。
ガイドさんにお願いすれば、希望に合わせた地元料理を楽しめますよ。