ブータン伝統の石焼き風呂ドッツオ体験 パロで心も体もぽかぽかに

こんにちは、アラフィフみつです。
ブータンの旅で、忘れられない体験のひとつが「ドッツオ(Dotsho)」という石焼き風呂。伝統的な入浴法で、現地では長く親しまれている癒しの文化です。

ブータンの石焼風呂「ドッツオ」とは?  癒し文化

ブータンの石焼風呂ドッツオは大きな石をメラメラと燃える薪の中でで真っ赤になるまで焼き、その石を木製の浴槽に投入してお湯を温めるという、なんとも原始的でワイルドなお風呂です。

ブータン-石焼風呂の意思を焼く薪

ブータン-石焼風呂の石を焼く様子
浴槽は木製の桶型で2つの区画に分かれており、片方に焼き石を投入してお湯を熱く保ち、もう片方で入浴する仕組み。コチラが焼き石を投入する裏側です。

ブータン-石焼風呂の裏側で焼き石が入って居る様子

ワイルドな焼き石風呂のドッツオ、実際に入ってみると意外なほど快適!しかも、石の効果は抜群です!

地元で採れる薬草が入れられており、私のお風呂にはヨモギのような薬草が使われていました。

ブータンの石焼風呂 ドッツオ
まるで漢方風呂のような香りで、心も体もふんわりと緩みました。

パロの入浴施設でドッツオ体験!清潔・快適な個室風呂

私がブータン風石焼風呂を体験したのは、パロにあるローカルな入浴施設。

ブータンの石焼風呂の入り口
公共浴場のような雰囲気ですが、個室になっていて清潔感もばっちり。外から見るとカラオケボックスのような個室。

ブータンの石焼風呂の個室

個室の浴場には片側に熱い石が投入されている木製浴槽、タオル、荷物置きの椅子が用意され、設備も整っていました。(タオルや用意されていない施設もあるようなので、持参するのがマストです。)

お湯の温度は焼き石の量によって変わるので、入る前には必ず温度確認を!
浴槽のお湯が適温でない場合はすぐに声掛けをしてください。
温度調節はお風呂の石が入っている方(もちろん壁があり、浴室内は見えない作りです。木の壁で仕切られており、声は聞こえます。)にかかりの人がいるので水を足したり、焼き石を追加して温度調節してくれます。

ブータン-石焼風呂の浴槽の仕切り
時々大丈夫かと声をかけてくれます。
私も入浴前にガイドさんに「熱すぎたら声をかけて」とアドバイスされました。

石の遠赤外線効果なのか、湯の温度は適温でも体の芯までじんわり温まる感覚。
まるでサウナに入った後のような、じんわりポカポカ。
長風呂はできないけれど、それでも十分満足。
私はタクツァン僧院のトレッキングのあとに入ったので、筋肉の疲れも癒されました。
ブータンの石焼風呂の凄さは、あんなに歩いたのに、このドッツオのおかげで翌日は筋肉痛知らずでした。入浴前にドライバーさんが言っていた通りです!

ちなみに洗い場はありましたが、シャワーは無く、シャンプーなどの用意もなかったので、入浴後はホテルに戻ってシャワーを浴びました。
このお風呂の目的は「温まること」に特化しているんですね。

料金は 1,000ニュルタム(約1,700円)でした。施設を予約しないとなので、事前にガイドさんにドッツオを体験したい旨を伝えてください。
私が体験したような温泉施設かホテルのスパみたいなのとどっちが良いか聞いてくれます。

ブータン式石焼風呂の待ち時間はブータン国技アーチェリー体験!

ブータン式石焼風呂の個室の空きをを待っている間、施設の庭で 簡易アーチェリーが楽しめました。
実はブータンの国技はアーチェリーだと言う事をご存じでしたか?(私は知りませんでした)
なんと学校の授業にもアーチェリーがあるそうで、国民にとってはとても身近なスポーツなんです。

私も初挑戦!…したものの、的まで全然届かず、自分でも笑ってしまうほどの下手っぷり。

ブータン-アーチェリーを教えてもらう私
アーチェリーを教えてくれたドライバーさんがとても上手で、華麗に矢を放つ姿がカッコよかったです。

ブータン-アーチェリーをするドライバーさん、民族衣装ゴを着て

ブータン-アーチェリーをするガイドさん、民族衣装キラを着て

ブータン観光では、ドライバーさんは「ゴ」、ガイドさんは「キラ」を着て常に案内してくれます。お二人が民族衣装でアーチェリーする姿がとてもカッコ良かったです!こんなちょっとした体験も、旅の楽しい思い出になりました。

山々が見えるお庭で、のんびり過ごすひととき。
温泉+アクティビティという、まさかのブータン式癒し旅、最高でした。

ブータンの伝統的な入浴法「ドッツオ」は、焼いた石でお湯を温めると言う初めて体験したスタイル。薬草入りの湯はリラックス効果や疲労回復に優れ、心も体も癒されます。
私はパロにある個室の入浴施設で、清潔で安心して利用できました。
待ち時間には施設の庭でアーチェリー体験もでき、ブータンならではの文化を思いきり楽しむことができました。是非ブータンを訪れた際には体感してみてください!

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